ShortNovel

小話。
まだ未完成なのでしばらくはTwitterで呟いた妄想の転載を置いておきます。

ラハという名前について

赤毛で目の開かない赤子のミコッテが母親に抱かれ眠っている
その赤子を父親が抱く
「名は決まったのですか」
と問う母親
父親は嬉しそうな口元だけ見えてる感じ
「ああこれの名は…」

暗転

1〜2週間経ったと思われる赤子の目が開いている(子猫の目があくまでだいたい1〜2週間なので)
傍には布地で目を拭う母親と肩を抱く父親が

どうしてこの子が…
俺で最後だと思ったがこれもさだめなのか…

そんな言葉を他所に赤子用のじゃらし(みたいなやつ)を見つめる赤と緑の無垢な瞳

暗転

子供のミコッテ達が蹴り玉で遊んでいる。
赤毛の幼いミコッテがとてとてと兄弟の後を追いかけるが転んでしまいわーっと泣き始める。
兄弟が赤毛の母を連れて来る。(この兄弟は異母兄弟。ミコッテはヌンを中心にコロニーを築くので異母兄弟が多い…という設定にします)

室内で。

傷ついた手脚に包帯が巻かれ母に抱かれてまだ少しぐずっている赤毛の子。
母は優しく髪や耳を撫でながら
「あなたに祝福が訪れますように」
母からはいつもこの言葉が降ってきた。
泣き止んだ子は
「しゅくふくって…なぁに?」
母に尋ねる。
「そうね…。幸せに包まれることかしら。あなたがいつもそうあるようにお父さんが願い名付けたのよ」
そう語りかける母の顔はとても穏やかでどこか寂しそうだった。

暗転

赤毛の子は背が少し伸びている。
大きなローブに身を包んだ高身長の見慣れない種族が、このコロニーの長である父の家に訪れていた。
その場に呼ばれ立ちすくんでいる赤毛の子。

「ほう、この子が…」
口元に髭を蓄えた初老のエレゼンが口を開く。
「ええ。どうか我々の血の秘密を奴らが知り得る前に」

父とローブの集団は難しい言葉を交わしている。

話が終わり、父から何かを告げられて虚無目になる赤毛の子。
綺麗な服を手にしている母は目を合わせてくれない。

母の持っていた小綺麗な服を身にまとった赤毛の子、初老のエレゼンに手を引かれているが抵抗し泣き叫んでいる。
悲しい顔をした兄や姉たちが本を数冊持ってくる。
「忘れないで…どうか元気で」

父も母も姿を見せてくれなかった。
毛を逆立てて叫ぶ赤毛の子。
見かねたルガディン族が赤毛の子の首元をヒョイと掴むとそのまま担ぎ歩き出した。
腕の中でなおも暴れるその姿はまるで野生の獣だった。
初老のエレゼンが諭すように語りかける。
「お前が自身の血に気付き、目覚め、その意味を知る時になれば再会もできよう。そのためにはまず己を知り磨かねばならぬ」
泣き腫らした2色の瞳をしっかりと見据え優しく語りかける老人。
暴れていた赤毛がおとなしくなり、
「…ほんとう?」
そう尋ねる。
「ああ、本当だとも。我々の国は学び知る国なのだから安心しなさい」
大きな瞳がうるうると滲んでいく。
今度はわあっと泣き始める。
やれやれ、と言わんばかりのルガディン。その大きな手が赤毛の髪や耳を優しく包み込む。

船に乗り海を渡るコマ

オールドシャーレアンに着いて驚いているコマ

新しい部屋を与えられているコマ

子供には大きすぎる部屋の中で兄姉から貰った本を大切に抱きしめるコマ

暗転

「”幸せ”になる名前なんでしょう」
「どうしてオレは捨てられたの」
「幸せってなんだろう」

暗転

大学院に併設している大書院で借りた本を、近くのガゼボに腰掛けて読んでいる子供。
また少しだけ背が伸びている赤毛の子。
瞳を隠すように前髪が長くなっている。

「横、いいかな?」
夢中で読み耽っていたので穏やかな優しい声とはいえ急に声をかけられてピャッとする。
「それ、新大陸見聞録だね。キミいくつ?」
「…7」
「へぇ!7歳でこういう本読むのかぁ。学術都市の子供は凄いな」
「……遠い国から来た、から…。この国出身じゃないよ」
「へぇ。留学みたいな?俺もそんな感じだよ、小さいのに偉いな」
「……偉くないよ。オレは捨てられたからここに居るんだし…」
「……」
無言になった横の人の手が伸び、赤毛の耳と髪をわしゃわしゃと撫でる
「偉いよ、異国で1人で頑張ってるんだもんな」
顔をあげると、この国では見たことのない縦に長い耳の人が優しそうな顔でこちらを見ていた

「…耳が…」
「ヴィエラは初めて?こういう種族」
長い耳の前に両手をあて、耳と一緒にぴょこぴょこと動かす変な人。

「ふっ…」
動きがコミカルで思わず笑ってしまう、すると
「わ!俺と一緒じゃん!」

そう言うと左目にかかっている黒髪を掻き分け、赤毛の目と自分の目を指し示した

「バイアイ!キミとは逆だけど色は同じだね〜偶然!」

自分と同じ、赤と緑の瞳。
底抜けに明るい声なのに何故か涙を誘い泣き出してしまう赤毛の子。

「えっ大丈夫?えっ…えええ…!?」

周りからみればヴィエラ族の男性がミコッテの子供を泣かせたような案件的な図になっているので焦るヴィエラ。

わっと泣いて泣き止んだ赤毛の子の肩を抱きよしよしとあやしながらその子の語る境遇を聞いているヴィエラ。

極東のコルヴォ地方から来たこと。
バイアイの赤い瞳が原因で親から引き離された(捨てられたと思い込んでいる)こと。
ここで勉強をすればまた里に戻れるということ。
この目について何か言われることが怖くて歳が近い同級とは距離を置き目を隠していること。

語る事に相槌をうちながら小さな肩や背中をトントンとさすっている。

「あなたのように強く生きるには、どうすればいいんだろう」

そう尋ねられる。
「そうだね、旅に出るのはどうだろう。今は調べたいことがあるからここにいるけど、時が来たら違うところに行くよ」

「旅…?」

「そう。キミが読んでた新大陸見聞録あるでしょ。あれの作者と一緒さ。色んな場所で色んな人やモノと触れて、見て聞いて感じて考える。」
「俺はその中で自分がどうしたいかどうあるべきか、見つめることができる」

「知らない場所や人は怖くない?」

「最初は怖かったかなぁ。でも俺は帰る里が無いから、いつか帰るところを見つけるために旅を続けているのかもしれない…なんてね」

「オレも旅を……」

「いいね、時が来たら一緒に旅しようよ。でも旅をするには基礎が必要だ。ここでしっかりと学んで、そうすれば旅にも出れるし故郷にも帰れるでしょう?だから…」

そう言うと腰につけた小袋から貝殻の小さなケースを取り出し中身を掬うと手に拡げて伸ばし、赤毛の前髪に揉み込む。
それは整髪剤のようで赤い目を隠すように髪を横に流すと、髪はふんわりと赤い目だけを隠してくれた。

「この目がキミの負担になってるなら隠してもいいんじゃないかなぁ。俺もそんな感じだし。」

そう言うとその貝殻のケースを赤毛の子の手に握らせた。
「はい、これ。キミの力になりますように。キミの未来に祝福を……」

おまじないのようにささやき額に軽い口づけを落したヴィエラ。

「じゃあ。また会えたら会おう」

別れを告げて去る。

ような自機とグラハが過去邂逅していたかもしれない捏造ネタ。
以下フレンドとの口語会話ログ。

偶然にもおへもと目の色一緒なんですよ、グラハ
ララフェルの時から緑と赤なので本当に偶然…おへもの髪型は偶然にも赤目の方隠してるんで使わせてもらいました、ヘヘヘ

なんかいつもしるこのへもは助平なこと考えてる印象だから普通にいい奴かつ年上のいい兄貴分みたいなのが新鮮である

子供グラハの話聞いて、赤い目が全部悪いって思ってるんだろうな〜と察したおへもなら「赤い目隠しちゃえばいいじゃん」ってなるだろうし、グラハは7歳くらいの子なのでいいおにーさんなんですよ…!
先日、rahaって言葉になんか意味あるのかなーって調べたらスワヒリ語で幸せって意味だと知ってかなりエモくて降ってきました、ネタ

ヤダヤダしてる🔮かわええな

子供グラハの話聞いて、赤い目が全部悪いって思ってるんだろうな〜と察したおへもなら「赤い目隠しちゃえばいいじゃん」ってなるだろうし、グラハは7歳くらいの子なのでいいおにーさんなんですよ…!
自分の名前の由来はこの時のラハは知ってます…!
お母さんからずっとおまじないのように言われて育ってきたので、だから、なんで”幸せ”なのにオレを捨てるの?どうしてそんな名前をつけたの?どうしてその意味をオレに伝えていたの?って、シャーレアン(学術都市)に来てベコベコになってるんですよね
で、名前も伝えてないし名も知らないヴィエラさんから、お母さんと同じようなおまじないをかけられてほわ〜んってなっちゃってる感じでおへもを見送り、あっ名前を聞いてなかったし伝えてなかったって見送ったあとに気づく感じでしめたいです…!
グラハが大きくなってからへもさんと再会して(クリタワストーリー)、お互いに覚えてないかもしれないけどグラハは立派な賢人になって世界飛び回っているし、本編のグラハの願いが「ヒカセンと共に旅をしたい」なのでこじつけることもできるし、帰る里も無く師匠ももう居ないおへもにとっていつか帰るところがグラハになるし、祝福という名の通り、現行の暁月ではまじで幸せそうなので今は辛くても祝福は叶っているし与えている、みたいなこじつけよくばりセットにしました

エメトセルクについて

終末のアーモロート後のムビでエメトセルクが
「英雄なんていなかったのさ」
って言ってるの、これ、投げかけている相手がヒカセンだから主語が”お前達(※ヒカセン達人類)”だと思うんですが、終末のアーモロートクリア後なので”私達(※エメトセルク含めた古代人)”にもかかっているのだとしたら、大変にたいへんに心に来るし、そのあとに光のオロロロロしたヒカセンに向かって
「さあ委ねろ、光の化け物に成り果てるがいい」
って言ってるの、あの時のエメトセルクにとって光の化け物になったヒカセンは世界統合のための英雄(駒)になるので、なんかいろいろとダメだ〜〜〜(ワシの心が)。
どなたかの●番煎じでもいつか書けたらなという話があるのですが、私の中で”英雄”というのは民衆に創られた&担がれているイメージが強くて、英雄樣ならなんとかしてくれる、英雄様はなんでもできるって民衆からは神聖化されているけど実は…って(暗黒騎士のジョブクエ本当に好きすぎる)感じで。
ヒカセンをヒカセンとしてたらしめたのはハイデリンでもあるので、救いを求める声と与えた者とそういうイメージの……あれデス…。
だからといって自機は英雄を嫌だと思っているわけではないだろうし自分ができることならって感じでやってるんだと思う。 でも暁月クルルさんの「自分自身が幸せになることを真っ先に捨てないで」というセリフを考えるに英雄として担ぎ上げられるにつれてヒカセンは自己を捨てている節があるんだろう。
深層心理では民衆の声に責め立てられて逃げたら楽になれるのだろうかと思ってるもう一人の自分がいるかもしれないよね、フレイくん……LOVE…